widgets 1. 反応抑制

支配的または自動的な反応を抑制すること。 トップダウン注意と重複する機能概念である。 前頭前野以外に前補足運動野および島皮質の関与が指摘されている。

ゴー・ノーゴー課題

ゴー・ノーゴー課題

まずゴー反応(例えば、画面上に Q. P, T の文字が出たらできる限り早くボタン押しする)を訓練する。 次に、ノーゴー反応(例えば、画面上に X の文字が出たらなにもしない)を導入する。 正しいノーゴー反応には報酬を与えない。ゴー試行と比較したノーゴー試行でのエラー(ゴー反応を抑制し損なう)比率および反応時間が成績の指標。反応時間に制限を設けて反応を急がせる。 通常はノーゴーの刺激数(および試行数)をゴーよりも少なくして反応抑制の負荷を高める。 前頭前野背外側部の両側破壊でノーゴー試行でのエラーが増える(Iversen, Mishkin, Exp Brain Res 11: 376, 1970)。 総説として Aron..Poldrack (TINS 8: 170, 2004)。Sasaki&Gemba は主溝背側壁にノーゴー試行特異的なフィールド電位(nogo potential)を発見した(Exp Brain Res 64: 603, 1986)。