行為の選択としての意思決定には多くの場合前頭前野が重要である。Perceptual decision には前頭前野は必ずしも必要ない。行為選択には刺激ー報酬連合による選択(前頭眼窩野が重要)、行為ー結果連合を使ったゴール志向的選択(内側前頭前野が重要)、単なるマッピング以上の複雑な規則を適用する選択(外側前頭前野が重要)、複数の規則を切り替える、または新しい規則を作る場合(背内側前頭前野や前頭極が重要)がある。いずれにせよ、複数の行為からひとつを選ぶ場合は、それぞれの行為の結果の良さを予測して比較することになる。結果は多くの場合は報酬である。現実世界では複数の異なる種類の報酬の価値を共通な量(共通貨幣と呼ばれる)に変換して比べる必要があり、これには前頭眼窩野内側部(前頭前野腹内側部)が重要と報告されている。
刺激―行為連合による行為選択と行為―結果連合による行為選択の違い、行為シーケンスの学習に関連するタスクについても紹介する。